今回紹介するのは仙台市泉区寺岡にある居酒屋『陽季亭』です。
発起人は女子大生の八田さんです。
自分の手でお店を作りたい!という思いをかなえるため、開業費はアルバイト+クラウドファンディングで集め、工事はDIOスタイルを選択しました。
2016年の2月ごろから少しずつ打ち合わせをはじめ、その年の7月からDIO工事がはじまりました。
当時、大学を休学していた八田さんは、月曜日以外はアルバイトをしていました。そのため、週1日私たちが工事のお手伝いをし、それ以外の日には八田さんができる範囲のことをバイト後の時間に少しずつ進めていただきました。
そして後、2016年11月22日に、居酒屋『陽季亭』はプレオープンを迎えました。
陽季亭の DIOについて、順を追ってご紹介します。
陽季亭ができる前の建物や立地について


陽季亭は、仙台市泉区の泉パークタウンの北西、寺岡地区にあります。
陽季亭がある建物は、DIO以前、1Fがイベントスペース、2Fがシェアハウスとして使われていました。
1Fは、昔、寿司屋だったこともあり、広めの駐車場やグリーストラップ(飲食用の排水設備)が整備されており、内装をDIOすることで、飲食店として営業が可能でした。
発起人の八田さんから聞いた、開業への思い

八田さんは近隣の大学生で、初めに相談を受けた時には、台湾に農業留学をしていました。
しかい、八田さんは、台湾に行く前から大学生活や将来の進路について悩んでいました。台湾でファームステイをしながら、自分の将来について考えましたが、自分が企業に勤めてキャリアを積む、という姿は想像できませんでした。
そこで、「自分で何か商売をしてお金を生み出したい、いつかではなくて在学中にまずは一度挑戦してみよう!」と思い立ちました。
八田さんの実家は、北海道の飲食店です。実家を手伝った経験を活かし、居酒屋の開業を選びました。そして、日本に一時帰国をした際に、チームDIOに相談をし、開業への計画づくりが始まりました。
さらに詳しい開業への思いについては、八田さんが挑戦されたクラウドファンディングのサイトに公開されておりますので、下のボタンよりどうぞご覧ください↓
カウンターなど厨房周辺のDIO
八田さんが、DIOを選んだ理由のひとつとして、カウンター周りの工事を自分一人でやるのには、技術と道具が足りないという理由がありました。そのため、チームDIOは、まずカウンターなどの厨房周辺の工事をメインとしてお手伝いをさせていただきました。

カウンターや左右の壁、そして作業台下の収納は全てDIO。八田さんのお友達もニス塗りや組み立て作業をお手伝いにきてくれました。

DIOならではの現場で想像をしてみながら、組み立ててみながらの工事で、その場でも八田さんの意見を取り入れることができました。
客席とトイレ周辺のDIO
客席のテーブルや、本棚、トイレの壁や扉、洗面コーナー、そして電気の設置までも全てがDIO!

特に洗面コーナーの洗面器は鍋を活用し、洗面台の木はバーナーで焦がして、少しシックに。照明はワインボトルを活用して、お店を利用するお客様が楽しめるような空間づくりにこだわりました。

手づくり看板と玄関のDIO
陽季亭の看板は、八田さんのお友達のデザインです。仕上げは手彫りで愛情たっぷりの手づくり看板です。文字の大きさから、色まで、現場で検討を重ねて看板が出来上がりました。

外壁もみんなで好きな色に塗りなおしました。

玄関は最後に余った半端な木材でパッチワーク風に!これでいよいよ完成です。

『陽季亭』完成!

発起人の八田さんのコメント
「ここもこうしてみようか!じゃあこっちもこうしてみよう!と打ち合わせよりも現場で決まることが多く、本当にここで居酒屋ができるんだろうか・・・と何度も不安になりました。でも、みんなと悩みながらも一歩ずつDIOをしていき、嬉しい達成感と暖かい愛着のこもったお店ができあがりました。」

「陽季亭」は、2016年11月の下旬にオープンをしました。今や、多くの地元の方でにぎわう人気の居酒屋さんです。ぜひ皆さんもDIOで出来上がった、「陽季亭」に足を運んでみてください。